脂肪肝について
2020.12.14
カテゴリー - スタッフより
こんにちは。12月に入り、朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。体調を崩さないよう、暖かくしてお過ごしください。
腹部超音波検査を行っていると、生活習慣による肝疾患を確認することが非常に多いです。今回は放射線部より、最も多く確認される脂肪肝についてお話させていただきます。脂肪肝は肝細胞に中性脂肪が過剰に増量・蓄積された状態です。ほとんどが肥満、高脂血症、脂質異常症、糖尿病等の生活習慣病やアルコールの多飲が起因となっています。
アルコールに起因せず、肝組織に脂肪沈着を認める脂肪肝も存在し、炎症性変化や繊維化を伴わないNAFLD(非アルコール性脂肪肝疾患)、NAFLDのなかで炎症性変化や繊維化を伴うNASH(非アルコール性脂肪肝炎)に分類されています。
脂肪肝は良性疾患と考えられてきましたが、NASHは肝硬変や肝臓癌に移行することが近年判明されてきました。※NASHの割合は10~20%といわれています。
肝臓は自覚症状のない沈黙の臓器といわれています。病気が進行する前に適切な治療を行うことが大切です。
はやせ希望クリニックでは生活習慣病の治療に医師、糖尿病療養指導士、管理栄養士を中心に、積極的に取り組んでおります。ご不明な点がある方は、遠慮なくお申し付けください。放射線部では患者様の検査が終了した後、その都度消毒作業を行っております。少々お待ちいただくことがあるかとは存じますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。