院長・スタッフブログ

TEL.052-355-3533

WEB予約はコチラから

胆嚢ポリープについて

こんにちは。今回は放射線部より胆嚢ポリープについてお話させていただきます。腹部超音波検査を行っていると、胆嚢ポリープが発見されることは少なくありません。

良性のものがほとんどで、約90%はコレステロールポリープといわれています。コレステロールポリープは胆汁に含まれるコレステロール成分が胆嚢粘膜に沈着し、盛り上がって出来る隆起性病変です。※胆汁は肝臓で生成され、主に脂肪の消化吸収に重要な役割を果たしています。成分には胆汁酸、ビリルビン、リン酸、コレステロール等が含まれます。

胆嚢ポリープが発見された場合、2~3ヶ月後に再度検査を行い、その後は半年~1年毎の経過観察が必要です。胆嚢ポリープの検査は超音波で行うことが多く、当院でも施行しております。病変の大きさや形状、個数等を確認し、癌化の兆候がないかを含めて詳しく観察します。良性のものが多い胆嚢ポリープですが、大きさが10mm以上の病変や増大傾向にある病変、広基性病変(茎・根元が幅広い病変)等は悪性の可能性があるため、精密検査(造影CT検査・超音波内視鏡検査)や外科的な治療の適応となります。胆嚢ポリープや初期段階での胆嚢癌は無症状に進行していきます。既往のある方や健診等でご指摘を受けられた方は、定期的な経過観察を行うことが大切です。何かご不明な点等ございましたら、遠慮なくお申し付けください。

はやせ希望クリニック放射線部では患者様の検査が終了した後、その都度消毒作業を行っています。少々お待ちいただくこともあるかとは存じますが、何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。