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手首の骨折について

こんにちは。今回は放射線部より手首周辺の骨折で最も多い橈骨遠位端骨折についてお話させていただきます。

肘から手首にかけてを前腕骨と呼んでいます。前腕骨は橈骨(親指側/太い方)、尺骨(小指側/細い方)という二本の骨で構成されています。手首周辺の骨折は転倒し、手をついた際に起こることがほとんどです。症状としては強い痛みや腫れに加え、痺れや変形を伴うこともあります。通常はレントゲン撮影を行い診断します。骨折の程度によりCTを撮影し、不顕性骨折や内部組織への影響を疑う場合はMRIを撮像します。骨折部の状態により、いくつかに分類されています。以下、代表的な分類を挙げさせていただきます。

①関節外骨折

・コーレス骨折:転倒時に手のひらをつくことにより、骨折部は手の甲側にずれます。

・スミス骨折:転倒時に手の甲をつくことにより、骨折部は手のひら側にずれます。

②関節内骨折

・背側バートン骨折:橈骨から手関節を含めた骨折部が手の甲側にずれます。

・掌側バートン骨折:橈骨から手関節を含めた骨折部が手のひら側にずれます。

・ショーファー骨折:橈骨茎状突起(先端部)の骨折になります。

治療法としては保存療法(徒手整復後、ギプス固定)と手術療法(プレートやワイヤー等により修正・固定)があります。いずれも医師による診断と治療が必要です。骨折部の癒合後は医師の指示のもとリハビリを行います。予防として、定期的に骨密度を測定し、適度な運動や日光浴を心掛け、栄養バランスのとれた食事を摂ることが大切です。前回お話させていただいた脊椎圧迫骨折と同等に頻度の高い骨折になります。手首を受傷された場合は早急に医師による診察とレントゲン検査を受けてください。

はやせ希望クリニック放射線部では患者様の検査が終了した後、その都度消毒作業を行っております。少々お待ちいただくこともあるかとは存じますが、何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。