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疲労骨折について

こんにちは。今回は放射線部より、疲労骨折についてお話させていただきます。疲労骨折は一度の大きな衝撃や圧力ではなく、弱い力が同一部位に繰り返し加わることにより発症する骨折です。

この骨折はスポーツやトレーニングが要因となることが最も多く、この場合、筋力や柔軟性の不足、能力や技術に合わない不適切・過度の運動、環境的な問題(場所やシューズ等)により、同一部位への負荷・疲労が蓄積されることで発症します。また、日常生活の中での同じ動作の繰り返しや骨粗鬆症が要因となり発症することもあります。一度の大きな衝撃や圧力による骨折のように、激しい痛みや皮下出血を伴うことは少ないのですが、動作時の痛みや圧迫痛、該当部位に腫脹が確認されることがあります。

※骨粗鬆症については令和2年11月のブログにて掲載しております。

好発部位としては中足骨(足の甲)、肋骨、脛骨及び腓骨(すね)、尺骨(前腕骨の小指側/細い方)、大腿骨、足関節内果(くるぶし)に加え、腰椎(腰椎分離症)が挙げられます。疲労骨折は初期の段階ではX線画像(レントゲン・CT)で明らかに診断できないことがあります。発症してから数週間(2~3週間)経過をすると、通常は仮骨の形成が進み、X線画像で明瞭に確認することができるのですが、早い段階での確定診断が必要です。このような骨折にはMRIが大変有用であるため、当院では周辺の医療機関(総合病院・専門病院)と連携し、迅速な検査を行うよう努めております。

疲労骨折は運動を控え、安静を保つことで症状は治まってきます。部位や程度によっては手術の適応となることもあり、再発する可能性もあります。現代医療において、画像診断(装置)は必要不可欠です。画像診断の後、医師のよる適切な治療を受けることが大切です。

はやせ希望クリニック放射線部では患者様の検査が終了した後、その都度消毒を行っております。少々お待ちいただくこともあるかとは存じますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。