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脳出血について

こんにちは。今回は放射線部より先月掲載しました脳卒中の分類より、脳出血についてお話させていただきます。

最も多い原因は高血圧です。動脈硬化や糖尿病も原因となることが多く、その他の原因としては脳血管奇形や障害、脳腫瘍、頭部外傷等になります。脳出血は出血した部位や血腫の大きさによってそれぞれ症状が異なります。

①被殻出血

・最も多く発症する部位になります。頭痛や嘔吐、出血部の反対側の顔面を含めた半身麻痺、しびれ、感覚障害(鈍くなる)、失語症等が起こります。血腫が大きい場合、意識障害(状況を確認できない、正常に反応しない)をきたすこともあります。

②視床出血

・被殻に次いで多く発症する部位になります。頭痛や嘔吐、出血部の反対側の顔面を含めた半身麻痺、しびれ、感覚障害、言語障害等が起こり、発症後半身に強い痛みを感じることがあります。血腫が大きい場合、意識障害をきたすこともあります。

③脳幹(橋)出血

・軽度の出血でも短時間で昏睡に陥る危険性があります。重症化しやすい部位になります。頭痛や嘔吐、意識障害、呼吸障害、両四肢の麻痺等の症状が起こります。

④小脳出血

・頭痛、嘔吐、めまい、構音障害(呂律が回らない)、歩行障害等の症状が起こります。出血が増えると脳幹部を圧迫します。意識障害が起こり、呼吸障害をきたすこともあります。

⑤皮質下出血

・脳の様々な部位(前頭葉、側頭葉、後頭葉等)で起こり、出血した部位によってそれぞれ症状が異なります。脳血管の奇形や障害、薬の服用による出血傾向が主な原因となります。頭痛、嘔吐、半身麻痺、痙攣、意識障害、視野障害、言語障害等が出血部位に応じて起こります。

 

急性期の脳出血はCT検査によって即診断することが可能です。症状のある方は早急に医療機関を受診してください。速やかに病変を発見し、適切な治療を開始することが大切です。高血圧、動脈硬化、糖尿病は血管に悪影響を及ぼします。当院では生活習慣病の治療及び予防に積極的に取り組んでおります。ご不明な点等ございましたら、遠慮なくご相談ください。

はやせ希望クリニック放射線部では患者様の検査が終了した後、その都度消毒を行っております。少々お待ちいただくこともあるかとは存じますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。