院長・スタッフブログ

TEL.052-355-3533

WEB予約はコチラから

画像診断に関して②

こんにちは。今月は放射線部より頸動脈超音波検査についてお話させていただきます。

頸動脈は心臓から脳へ血液を送る大切な血管です。頸動脈超音波検査は全身の動脈硬化の指標になり、動脈硬化が原因となる脳血管障害や虚血性心疾患の発症リスクを知る上で有用な検査です。

この検査では血管壁・プラークの観察が重要になります。動脈硬化が進行すると血管壁の厚みが増し、硬くなります。健康体の方でも加齢と共に軽度の変化は確認されるのですが、生活習慣の乱れやコレステロール・中性脂肪の上昇等の危険因子が加わると、プラークという病変が徐々に形成されていきます。プラークが形成されると血管内に盛り上がりができ、蓄積されると血管が狭くなります。プラークや破綻部分に形成される血栓が血管の流れに悪影響を及ぼし、閉塞や詰まりを生じたり、血管が狭くなることにより脳への血流量が低下することで、脳梗塞やTIA(一過性脳虚血発作)の原因となります。

糖尿病・高血圧・脂質異常症・喫煙・メタボリック症候群・脳や心臓に疾患のある方(ご家族を含む)は関連性が高くなるため注意が必要です。予防や早い段階での適切な治療のため、一度検査をされることをお勧めします。

何かご不明な点がある方は、遠慮なくお申し付けください。