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胆石症について

こんにちは。今回は放射線部より胆石症についてお話させていただきます。先月ブログに掲載しました胆嚢ポリープと同様、超音波検査を行っていると検出されることは少なくありません。肝臓で生成され胆嚢に貯蔵・濃縮された胆汁は、食事時に胆嚢の収縮により胆管へ送り出され、十二指腸に流れ込み、脂肪の消化吸収に重要な役割を果たします。胆石は胆汁内のコレステロールが過剰に増え、溶けきれなくなったり、胆嚢の収縮機能低下により胆汁の流れが悪くなり、細菌感染を引き起こすことにより発症されると考えられています。胆石はコレステロール結石と色素結石(ビリルビンカルシウム石・黒色石)の二つに大きく分類され、大半はコレステロール結石です。胆石の発見には画像診断が必要になってきます。まずは超音波検査やX線CT検査を行います。純コレステロール結石はカルシウム成分が少なく、X線を透過してしまうため、CTのみでは診断が出来ないことがあります。そのため、検出率の高い超音波検査が重要になってきます。※胆嚢結石はほぼ検出可能なのですが、胆管結石に関しては検出が困難な場合があります。胆管については、MRIでの検査(MRCP)が非常に有用です。

当院では食事制限をしていただいた状態で、超音波検査とX線CT検査を実施しております。前日の食事は21時までにお済ませいただき、当日は空腹状態でのご来院をお願いしております。右肋弓下(肋骨下)や心窩部(みぞおち)に周期的な痛みがある場合は胆石が疑われます。右肩周辺や腰背部に症状が現れることや無症状のこともあります。危険因子としては、脂肪肝、糖尿病、脂質異常症、肥満、飲酒等が挙げられます。基本的には予約制での検査になっておりますが、症状によっては緊急検査も可能です。胆石のご指摘を受けられ無症状の方も、年に一度は経過観察をする必要があります。それぞれの医療機器の特徴を活かし、様々な視点からの画像診断が大切です。何かご不明な点等ございましたら、遠慮なくお申し付けください。

はやせ希望クリニック放射線部では患者様の検査が終了した後、その都度消毒作業を行っております。少々お待ちいただくこともあるかとは存じますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。